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![]() アルケミラモリスはバラ科ハゴロモグサ属(アルケミラ属)の多年草である。 原産地はヨーロッパ東部からトルコ、コーカサスにかけてである。 ヨーロッパでは古くからハーブとして知られる西洋羽衣草(セイヨウハゴロモグサ:Alchemilla vulgaris)と同属である。 こちらのほうが英名をレディスマントル(lady's mantle)というのだが、日本では本種がこの名前で出回っている。 草丈は60~80センチくらいである。 葉は心臓形で浅い切れ込みが入り、互い違いに生える(互生)。 葉の色は灰緑色である。 茎の上部につく葉には柄がなくて茎を抱き、表面には毛が生えている。 開花時期は6~7月である。 茎先から散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、黄緑色の小さな花をたくさんつける。 花には花弁はなく、花弁のように見えるのは萼片である。 萼片が4枚あり、その間に小さな副萼片が4枚ある。 写真は5月につくば植物園で撮った。 学名:Alchemilla mollis ★黄緑の小花びっしり敷き詰めて ヒロインなのとアルケミラモリス ![]() 花図鑑 ![]() 姫林檎(ヒメリンゴ)はバラ科リンゴ属の落葉高木である。 原産地は中国で、日本では北海道から本州の北陸地方にかけて分布している。 ただし、(1)中国原産の犬林檎(イヌリンゴ)の別名という説と、(2)犬林檎(イヌリンゴ)と蝦夷の小林檎(エゾノコリンゴ)の雑種という説があるという。 盆栽や観賞用に栽培されるものの樹高は30センチくらいからあるが、高いものだと10メートルを超す。 樹皮は暗紫褐色をしている。 葉は楕円形または広い楕円形で、長さは3~9センチくらいあり、互い違いに生える(互生)。 縁には不揃いなぎざぎざ(鋸歯)がある。 開花時期は5~6月である。 葉のある短い枝先に散形花序をつけ、5~6個くらいの白い花を咲かせる。 花びらは5枚で、花径は35~50ミリくらいである。 花の真ん中には雄しべがたくさんある。 秋に赤く熟する実は直径1~2センチの球形で、食べられるが酸っぱい。 花の写真は6月に札幌の百合が原公園で撮った。 実の写真は11月に鎌倉の大船植物園で撮った。 学名:Malus prunifolia (=Malus × cerasifera) ★実ではなく花を見てねと姫林檎 白い五弁花大輪広げ ![]() 花図鑑 ![]() 三葉下野(ミツバシモツケ)はバラ科ミツバシモツケソウ属(ギレニア属)の多年草である。 別名を三葉下野草(ミツバシモツケソウ)ともいう。 原産地は北アメリカで、合衆国の南東部に分布する。 草丈は60~100センチくらいである。 茎の色は鮮やかな赤で、よく枝分かれをする。 葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、互い違いに生える(互生)。 小葉は楕円形で、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。 葉には柄はない。 開花時期は5~6月である。 枝先に緩やかな円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、白い5弁花をつける。 赤い萼片が5枚あり、花弁が落ちた後も星形になって残る。 秋には紅葉をする。 写真は6月に富山県中央植物園で撮った。 学名:Gillenia trifoliata ★下野の名とはイメージ違うけど 白い花びら姿優しく ![]() 花図鑑 ![]() 洋種長之助草(ヨウシュチョウノスケソウ)はバラ科チョウノスケソウ属の落葉小低木である。 カナダ、アラスカ、グリーンランドなどに分布し、草地や砂礫地に生える。 英名はマウンテン・エーベン(Mountain Avens)である。 学名からドリアス・オクトペタラとするところもある。 名の由来は、日本での発見者である須川長之助にちなむ。 富山県の立山で発見したものを牧野富太郎博士は本種と同一と判断し、和名をつけた。 現在では、日本のものは変種として位置づけられている。 そのため、本種は洋種長之助草(ヨウシュチョウノスケソウ)と呼ばれている。 樹高は5~20センチくらいである。 よく枝分かれをし、地面を這って伸びる。 葉は細長い楕円形で、縁には先が丸いぎざぎざ(鋸歯)があり、葉脈がへこんで皺のようになる。 葉の裏面には綿毛が密生する。 開花時期は5~6月である。 枝先に1つずつ花径2センチくらいの白い花をつける。 花弁は8枚である。 花の真ん中には雄しべと雌しべがたくさんある。 花が終わると雌しべの花柱が羽毛状に伸びて、髭のようになる。 この植物はヤンガードリアス(Younger Dryas)という言葉も生んでいる。 紀元前1万年ころにあった最後の寒冷期で、新ドリアス期とも呼ばれるものである。 アルプスの地層から発見された本種の花粉によって寒冷期の存在が明らかになった。 写真は6月に北大植物園のカナディアン・ロックガーデンで撮った。 学名:Dryas octopetala ★歴史ある花に出会えた喜びに 髭を撫でつつしばし興じて ![]() 花図鑑 ![]() 長之助草(チョウノスケソウ)はバラ科チョウノスケソウ属の落葉小低木である。 北海道と本州の中部地方に分布し、高山の岩場や砂礫地に生える。 海外では北東アジアにも分布しており、氷河時代の遺存植物と考えられている。 名の由来は、発見者である須川長之助にちなむ。 富山県の立山で発見したものを牧野富太郎博士は基本種の洋種長之助草(ヨウシュチョウノスケソウ)と同一と判断し、和名をつけた。 現在では、日本のものは変種として位置づけられている。 樹高は5~10センチくらいである。 よく枝分かれをし、地面を這って伸びる。 葉は長さ1~2センチの細長い楕円形で、縁には先が丸いぎざぎざ(鋸歯)があり、葉脈がへこんで皺のようになる。 葉の裏面には綿毛が密生する。 開花時期は6~8月である。 枝先に1つずつ花径2センチくらいの白ないし黄白色の花をつける。 花弁は普通は8枚である。 それが種小名のoctopetalaの由来でもある。 花の真ん中には雄しべと雌しべがたくさんある。 花が終わると雌しべの花柱が羽毛状に伸びて、髭のようになる。 写真は5月に北大植物園で撮った(植栽)。 学名:Dryas octopetala var. asiatica ★高山に行かねば会えぬ花だけど こうしてここに咲くを歓び ![]() 花図鑑 ![]() 四川天の梅(シセンテンノウメ)はバラ科テンノウメ属の常緑低木である。 原産地は中国南西部と台湾である。 和名は小石川植物園での表示による。 つくば植物園では学名のオステオメレス・シュウェリナエ(Osteomeles schwerinae)で表示をしている。 ところで、この植物には少し混乱があるようである。 これとは別に小笠原諸島特産の立ち天の梅(タチテンノウメ:Osteomeles boninensis)という品種がある。 種小名の'boninensis'は小笠原諸島の固有種であることを示す。 ところが、この両者がシノニムという見解もあり、立ち天の梅(タチテンノウメ)の学名を'Osteomeles schwerinae'とするものもある。 樹高は1~4メートルくらいである。 葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。 小葉の形は幅の狭い楕円形で艶があり、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。 小葉は13~14対くらいつく。 開花時期は3~4月である。 散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、梅(ウメ)に似た白い5弁花をつける。 雄しべは20本くらいある。 写真は5月に小石川植物園で撮った。 学名:Osteomeles schwerinae ★葉と花の少し変わった取り合わせ 見るも一興春の訪れ ![]() 花図鑑 ![]() アメリカ手鞠下野(アメリカテマリシモツケ)はバラ科テマリシモツケ属の落葉低木である。 原産地は北アメリカである。 ディアボロ(Diabolo)はその園芸品種である。 ディアボロはラテン語で「悪魔」を意味する。 オランダのエスベルト園で作出されたという。 特徴は葉の色が暗い紫色をしていることである。 そこから赤葉小手鞠(アカバコデマリ)などの流通名が用いられている。 樹高は1~2メートルである。 葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。 葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、3つから5つに切れ込む。 葉の裏面は白っぽい。 開花時期は5~7月くらいである。 葉の展開した後に花をつける。 枝先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、半球状に白い小さな花をつける。 花序の様子は小手鞠(コデマリ)に似る。 花序径は4センチくらい、花径は1センチくらいである。 葉の色との対比が美しい。 写真は5月に埼玉県立花と緑の振興センターで撮った。 学名:Physocarpus opulifolius cv. Diabolo ★紫の葉の色どこか刺激的 息呑むように姿見詰めて ![]() 花図鑑 ![]() 原産地は北アメリカで、合衆国の北東部の亜寒帯地域に分布する。 樹高は2~3メートルである。 葉は幅の広い卵形で、互い違いに生える(互生)。 葉は3つに裂けるものとまったく裂けないものがある。 葉の縁には不揃いなぎざぎざ(鋸歯)がある。 開花時期は5~6月である。 枝先に小手毬(コデマリ)に似た半球状の集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、白や紅色の小さな花をたくさんつける。 花弁と萼片は5枚ずつである。 花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)で、赤く熟する。 銅葉品種のディアボロ種(Diabolo)や黄金葉品種のルテウス種(Luteus)などの園芸品種がある。 写真は6月に富山県中央植物園で撮った。 学名:Physocarpus opulifolius ★めずらしい名前の花があるものと 奥の深さに小躍りをして ![]() 花図鑑 ![]() カナリーバード(Canary Bird)はバラ科バラ属の常緑低木である。 1907年にイギリスで作出された。 ロサ・クサンティナ(Rosa xanthina)とロサ・ユゴニス(Rosa hugonis)を交配させたものと推定されている。 樹高は150~250センチくらいである。 長い枝先は垂れ、シダのような濃い緑色の葉をつける。 開花時期は4~6月くらいである。 花の色は鮮やかな黄色である。 花径は5センチくらいの一重咲きで、垂れ下がる枝にびっしりと花をつける。 写真は6月に札幌市の百合が原公園で撮った。 学名:Rosa xanthina cv. Canary Bird ★鮮やかな黄色い薔薇が目を奪う 枝垂れた枝は花いっぱいに ![]() 花図鑑 ![]() グローリー・オブ・エドゼル(Glory of Edzell)はバラ科バラ属の落葉低木である。 ヨーロッパ原産のロサ・ピンピネリフォリア(Rosa pimpinellifolia)を交配親とする原種間交雑種である。 1967年にイギリスで作出された。 樹高は100~150センチくらいである。 幹は直立をする。 長い枝先は垂れ、鋭い棘がある。 開花時期は4~6月くらいである。 花径は3~5センチくらいの一重咲きである。 花の色は鮮やかなピンクで、真ん中が白い。 写真は6月に札幌市の百合が原公園で撮った。 学名:Rosa pimpinellifolia cv. Glory of Edzell ★鮮やかなピンクの花の真ん中は 白いぼかしで夢見るように ![]() 花図鑑
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