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長之助草(チョウノスケソウ)

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長之助草(チョウノスケソウ)はバラ科チョウノスケソウ属の落葉小低木である。
北海道と本州の中部地方に分布し、高山の岩場や砂礫地に生える。
海外では北東アジアにも分布しており、氷河時代の遺存植物と考えられている。
名の由来は、発見者である須川長之助にちなむ。
富山県の立山で発見したものを牧野富太郎博士は基本種の洋種長之助草(ヨウシュチョウノスケソウ)と同一と判断し、和名をつけた。
現在では、日本のものは変種として位置づけられている。
樹高は5~10センチくらいである。
よく枝分かれをし、地面を這って伸びる。
葉は長さ1~2センチの細長い楕円形で、縁には先が丸いぎざぎざ(鋸歯)があり、葉脈がへこんで皺のようになる。
葉の裏面には綿毛が密生する。
開花時期は6~8月である。
枝先に1つずつ花径2センチくらいの白ないし黄白色の花をつける。
花弁は普通は8枚である。
それが種小名のoctopetalaの由来でもある。
花の真ん中には雄しべと雌しべがたくさんある。
花が終わると雌しべの花柱が羽毛状に伸びて、髭のようになる。
写真は5月に北大植物園で撮った(植栽)。
学名:Dryas octopetala var. asiatica


★高山に行かねば会えぬ花だけど
 こうしてここに咲くを歓び

長之助草(チョウノスケソウ)_c0121803_6315858.jpg

花図鑑
by hana-zukan | 2008-06-12 06:32 | バラ科
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