小彼岸花(コヒガンバナ)はヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草である。 原産地は中国で、揚子江流域地方を中心に分布する。 分類上は彼岸花(ヒガンバナ)の変種とされている。 彼岸花(ヒガンバナ)の原産地も中国だが、古い時代に日本にも帰化していて、人里に近い川岸や田の縁などに生える。 本種がこれに比べて小さいのかというと、見掛け上の違いはほとんどない。 違いは細胞の染色体数にある。 本種は2倍体だが、彼岸花(ヒガンバナ)は3倍体というところにある。 2倍体には実ができるが、3倍体には実はできない。 したがって、分類上は本種が変種だが、本種から彼岸花(ヒガンバナ)が生まれたと推定されている。 草丈は30~60センチくらいである。 花の咲く時には葉はなく、花の後に線状の葉が出て、翌春に枯れる。 開花時期は9月である。 花茎の先に赤い花をつける。 花被片は6枚で強くそり返り、長い雄しべが目立つ。 鱗茎にリコリンというアルカロイドを含み、有毒植物である。 写真は9月につくば植物園で撮った。 学名:Lycoris radiata var. pumila ★命賭け思い伝えて小彼岸花は 骸(むくろ)となるも心満ちたり 花図鑑
by hana-zukan
| 2007-10-12 19:38
| ヒガンバナ科
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