四川天の梅(シセンテンノウメ)はバラ科テンノウメ属の常緑低木である。 原産地は中国南西部と台湾である。 和名は小石川植物園での表示による。 つくば植物園では学名のオステオメレス・シュウェリナエ(Osteomeles schwerinae)で表示をしている。 ところで、この植物には少し混乱があるようである。 これとは別に小笠原諸島特産の立ち天の梅(タチテンノウメ:Osteomeles boninensis)という品種がある。 種小名の'boninensis'は小笠原諸島の固有種であることを示す。 ところが、この両者がシノニムという見解もあり、立ち天の梅(タチテンノウメ)の学名を'Osteomeles schwerinae'とするものもある。 樹高は1~4メートルくらいである。 葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。 小葉の形は幅の狭い楕円形で艶があり、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。 小葉は13~14対くらいつく。 開花時期は3~4月である。 散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、梅(ウメ)に似た白い5弁花をつける。 雄しべは20本くらいある。 写真は5月に小石川植物園で撮った。 学名:Osteomeles schwerinae ★葉と花の少し変わった取り合わせ 見るも一興春の訪れ 花図鑑 #
by hana-zukan
| 2008-06-11 06:36
| バラ科
アメリカ手鞠下野(アメリカテマリシモツケ)はバラ科テマリシモツケ属の落葉低木である。 原産地は北アメリカである。 ディアボロ(Diabolo)はその園芸品種である。 ディアボロはラテン語で「悪魔」を意味する。 オランダのエスベルト園で作出されたという。 特徴は葉の色が暗い紫色をしていることである。 そこから赤葉小手鞠(アカバコデマリ)などの流通名が用いられている。 樹高は1~2メートルである。 葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。 葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、3つから5つに切れ込む。 葉の裏面は白っぽい。 開花時期は5~7月くらいである。 葉の展開した後に花をつける。 枝先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、半球状に白い小さな花をつける。 花序の様子は小手鞠(コデマリ)に似る。 花序径は4センチくらい、花径は1センチくらいである。 葉の色との対比が美しい。 写真は5月に埼玉県立花と緑の振興センターで撮った。 学名:Physocarpus opulifolius cv. Diabolo ★紫の葉の色どこか刺激的 息呑むように姿見詰めて 花図鑑 #
by hana-zukan
| 2008-06-10 06:37
| バラ科
原産地は北アメリカで、合衆国の北東部の亜寒帯地域に分布する。 樹高は2~3メートルである。 葉は幅の広い卵形で、互い違いに生える(互生)。 葉は3つに裂けるものとまったく裂けないものがある。 葉の縁には不揃いなぎざぎざ(鋸歯)がある。 開花時期は5~6月である。 枝先に小手毬(コデマリ)に似た半球状の集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、白や紅色の小さな花をたくさんつける。 花弁と萼片は5枚ずつである。 花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)で、赤く熟する。 銅葉品種のディアボロ種(Diabolo)や黄金葉品種のルテウス種(Luteus)などの園芸品種がある。 写真は6月に富山県中央植物園で撮った。 学名:Physocarpus opulifolius ★めずらしい名前の花があるものと 奥の深さに小躍りをして 花図鑑 #
by hana-zukan
| 2008-06-09 19:15
| バラ科
カナリーバード(Canary Bird)はバラ科バラ属の常緑低木である。 1907年にイギリスで作出された。 ロサ・クサンティナ(Rosa xanthina)とロサ・ユゴニス(Rosa hugonis)を交配させたものと推定されている。 樹高は150~250センチくらいである。 長い枝先は垂れ、シダのような濃い緑色の葉をつける。 開花時期は4~6月くらいである。 花の色は鮮やかな黄色である。 花径は5センチくらいの一重咲きで、垂れ下がる枝にびっしりと花をつける。 写真は6月に札幌市の百合が原公園で撮った。 学名:Rosa xanthina cv. Canary Bird ★鮮やかな黄色い薔薇が目を奪う 枝垂れた枝は花いっぱいに 花図鑑 #
by hana-zukan
| 2008-06-08 10:52
| バラ科
グローリー・オブ・エドゼル(Glory of Edzell)はバラ科バラ属の落葉低木である。 ヨーロッパ原産のロサ・ピンピネリフォリア(Rosa pimpinellifolia)を交配親とする原種間交雑種である。 1967年にイギリスで作出された。 樹高は100~150センチくらいである。 幹は直立をする。 長い枝先は垂れ、鋭い棘がある。 開花時期は4~6月くらいである。 花径は3~5センチくらいの一重咲きである。 花の色は鮮やかなピンクで、真ん中が白い。 写真は6月に札幌市の百合が原公園で撮った。 学名:Rosa pimpinellifolia cv. Glory of Edzell ★鮮やかなピンクの花の真ん中は 白いぼかしで夢見るように 花図鑑 #
by hana-zukan
| 2008-06-07 07:06
| バラ科
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